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Season 0|移住準備編Episode 01

那須高原の別荘地は全部同じじゃない。調べて分かったリゾート会社と管理の違い

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那須の物件を見始めて、数日。

私はようやく一つのことに気づいた。

私はこの頃まで、
「那須高原の別荘地」というものを、なんとなく一つの大きな別荘地だと思っていた。

でも調べてみると、全然違った。

那須高原には、複数のリゾート会社や管理会社が関わる、性格の違う別荘地がいくつもある。


那須高原には「別荘地」がいくつもある

物件サイトを見ていると、知らない名前が次々に出てくる。

エンゼルフォレスト那須。

藤和那須ハイランド。

那須・平和郷。

ロイヤルバレー。

守子の郷。

那須高雄台。

那須白笹温泉郷。

……。

待って。

那須高原って、

別荘地が一個あるんじゃないの?

どうやら私は、かなり根本的なところから分かっていなかったらしい。

那須高原の中には、規模も標高も管理会社も違う別荘地がいくつもある。

しかも、

どこを選んでも同じではない。

ここが重要だった。


まず気になった、エンゼルフォレスト那須

中でも名前をよく見るようになったのが、

エンゼルフォレスト那須。

標高はおよそ600〜800メートル。

2000区画を超える大きな別荘地で、町営水道があり、全区画に温泉が引き込まれているという。

温泉。

また出た。

那須の別荘を見ていると、

温泉という強力な単語が何度も私を誘惑してくる。

森の家。

薪ストーブ。

温泉。

……。

それ、もう帰宅する必要ある?

と思う。

いや、そこが家なのだけれど。


5000区画近い別荘地まである

さらに驚いたのが、

藤和那須ハイランド。

標高は約550〜1050メートル。

区画数は約4600。

規模が、

私の想像していた「別荘地」を超えている。

もう小さな町では?

という感じである。

しかも管理は365日体制。

道路の除雪や巡回、ゴミ処理なども行われている。

ここで私は初めて、

別荘地の「管理」というものの意味が少し分かってきた。

単に入り口に管理事務所があるだけではない。

道路。

雪。

ゴミ。

草刈り。

巡回。

自分一人ではどうにもならない部分を、

別荘地全体で維持している。

なるほど。

だから管理費があるのか。

前日に見た、

「管理費って何?」

の答えが少しずつつながってきた。


そして標高で、別荘地の性格が変わる

さらに見ていくと、

面白いことが分かってきた。

那須の別荘地は、

標高によってかなり性格が違う。

たとえばロイヤルバレーは標高約500メートル。

冬の雪が比較的少なく、公式にも定住・通年利用向きと紹介されている。

守子の郷も標高約520メートルで、

定住者が多く、スーパーやレストランにも比較的近い。

那須高雄台も約500メートルで、一年を通じて利用でき、定住にも向くとされている。

一方。

標高1000メートル。

響きだけなら最高である。

夏、絶対涼しい。

ところが白笹温泉郷は標高約1000メートル。

公式サイトにも、

冬は雪が多い

とはっきり書かれている。

ここでようやく、

昨日調べたことがつながった。

夏の涼しさを求めて標高を上げれば、

当然ながら、

冬も一緒についてくる。


「夏最高!」だけで選ぶと危ない

私が欲しいのは、

単なる夏の別荘ではない。

犬と猫を連れて、

仕事をして、

場合によっては一年中暮らす家だ。

そう考えると、

標高1000メートルの涼しさだけを見て

「最高!」

とは言えない。

冬の道路。

積雪。

凍結。

水道。

買い物。

そこまで考えなければならない。

逆に標高500メートル前後の別荘地は、

1000メートル級ほど夏は涼しくなくても、

通年生活とのバランスが取りやすそうに見えてきた。

こうして私の物件検索欄には、

また一つ、

標高

という数字が追加された。


「水抜き」が普通にサービスになっていた

そして別荘地の管理サービスを見て、

また驚く。

冬季の

水抜き・水出し。

那須ハイランドでは、凍結が予想される時期に配管の水抜きを行い、春になると水出しをする管理サービスまである。

数日前の私なら、

「水抜きって何?」

だった。

今なら分かる。

冬に人がいない家では、

水道管を凍結させないための作業が必要なのだ。

つまり、

別荘地のサービス内容そのものが、

その土地の暮らし方を教えてくれる。

これは面白かった。


同じ「那須の別荘」なのに、まるで違う

こうして見ていくと、

那須の別荘地は一つとして同じではなかった。

温泉があるところ。

ないところ。

標高500メートルのところ。

1000メートルを超えるところ。

定住者が多いところ。

避暑利用が中心のところ。

町営水道のところ。

別荘地独自の水道を使うところ。

管理体制がかなり手厚いところ。

比較的シンプルなところ。

「那須に住む」

だけでは、

何も決まっていないのと同じだった。


私が探しているのは「別荘」なのか?

そして私は、

少し妙なことに気づいた。

私は別荘を探している。

……つもりだった。

でも本当に欲しいのは、

年に数回遊びに行く場所ではない。

犬と猫が暮らせる。

仕事ができる。

冬も過ごせる。

買い物にも行ける。

薪ストーブがある。

できれば森もある。

つまり、

別荘地にある「家」を探しているだけで、別荘そのものが欲しいわけではないのでは?

このあたりから、

「別荘」と「移住用住宅」の境界が、

私の中でだんだん曖昧になっていった。


そして、物件サイトを閉じられなくなった

別荘地ごとに条件が違う。

だったら、

一つずつ見てみたい。

こっちは標高600メートル。

こっちは温泉。

こっちは定住向き。

こっちは森が深い。

こっちは管理がしっかりしている。

……。

楽しい。

ものすごく楽しい。

気がつけば私は、

家を探しているのか、

別荘地を研究しているのか、

よく分からなくなっていた。

ただ、一つだけ確かなことがあった。

数日前まで、

「那須って家が安いな」

と思っていただけだった私が、

この頃にはもう、

那須高原の別荘地を比較している。

沼は、

確実に深くなっていた。

そしてこのあと、

その大量の物件の中から、

一軒の家が私の目に留まる。

森の斜面に建つ、

少し変わった家。

高床のウッドデッキ。

その下には薪。

中には吹き抜けと薪ストーブ。

私はその写真を見て、

とうとう思ってしまう。

「こういう家に住みたい」

と。

――次回、

森の斜面に建つ一軒の別荘。理想の暮らしが形になった日。

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