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2026年8月9日。
那須の別荘地を、
かなり真剣に比較するようになっていた。
物件を見る。
価格を見る。
土地を見る。
標高を見る。
道路を見る。
そして、
管理費を見る。
年間○万円。
最初のころの私は、
管理費について、
かなり単純に考えていた。
安いほうがいい。
当然である。
家を買ったあと、
毎年ずっと払うお金。
3万円なら嬉しい。
10万円なら、
「高いなあ」
と思う。
でも。
別荘地について調べるうちに、
だんだん、
それだけでは判断できないと気づいてきた。
**そもそも、
管理費って、
何をしてもらうためのお金なんだろう?**
「年間いくら?」しか見ていなかった
物件情報に、
管理費。
年間○万円。
と書いてある。
私はまず、
数字だけを見る。
安い。
高い。
終わり。
でも、
同じ10万円でも、
内容が違えば、
意味も全然違う。
道路を管理してくれる。
除雪してくれる。
ゴミ集積所がある。
管理事務所がある。
水道設備を管理している。
共用部分を整備している。
困ったときに、
相談できる人がいる。
そこまで含まれているなら、
年間10万円。
本当に高い?
逆に、
年間2万円。
安い!
と思っても、
道路は自分たち。
雪も自分たち。
ゴミも面倒。
トラブル時の窓口もない。
だったら、
数字だけでは比較できない。
道路を誰かが管理してくれる
これは、
私の中でかなり大きかった。
普通の住宅地に住んでいると、
道路のことなんて、
ほとんど考えない。
でも、
山の別荘地。
落ち葉。
枝。
雪。
倒木。
舗装。
側溝。
いろいろある。
それを、
管理側がある程度見てくれる。
これ、
けっこうありがたいのでは?
特に私は、
道路を自分でどうにかしたいわけではない。
森には住みたい。
でも、
道まで育てたいわけではない。
そこは、
誰かにお願いしたい。
除雪が入るなら、それも管理費の価値
前の記事で、
冬の道路をかなり気にするようになった。
除雪車は、
どこまで来るのか。
家の近くまで来るのか。
幹線だけなのか。
それによって、
定住のしやすさは、
かなり変わる。
もし、
管理費の中に、
別荘地内道路の除雪が含まれているなら。
それは、
単なるサービスではなく、
冬の生活インフラ
なのでは?
と思うようになった。
夏しか使わないなら、
そこまで重要ではない。
でも、
一年中住むなら、
除雪は、
かなり大きい。
管理費。
急に、
「高いお金」ではなく、
「冬に家から出るためのお金」
に見えてくる。
ゴミを普通に出せるって、ありがたい
そして、
ゴミ。
これも、
都会にいると、
存在を忘れているインフラ。
決められた曜日に、
近所へ持っていけばいい。
でも、
別荘地によっては、
ゴミ出しの仕組みが、
かなり違う。
管理地内に、
専用のゴミ集積所がある。
管理側が回収してくれる。
そういう仕組みがあるなら、
定住者としては、
かなり助かる。
一方で、
ゴミは自分で持ち込む。
決められた場所まで、
かなり距離がある。
となると、
毎週のことなので、
地味に面倒。
物件を見ながら、
ゴミのことまで考える。
田舎暮らし、
どんどん生活感が増していく。
管理事務所があるという安心感
これも、
思っていた以上に大きい。
何かあったとき、
聞ける場所がある。
道路。
水。
木。
近隣。
設備。
全部、
対応してくれるとは限らない。
でも、
とりあえず相談先がある。
これだけでも、
地方に初めて住む側からすると、
かなり安心。
私たちは、
その土地のことを、
何も知らない。
業者も知らない。
地域のルールも知らない。
そんな状態で、
完全に自力。
より、
管理事務所がある。
この差は、
大きい気がした。
水道も「蛇口から出る」で終わらない
別荘地を調べるようになって、
水道についても、
少し考えるようになった。
普通の市町村の水道とは、
仕組みが違う場合もある。
別荘地側で、
給水設備を管理しているケースもある。
そうなると、
管理費や水道料金の中に、
その維持が含まれていることもある。
私は、
最初、
水が出ればいいと思っていた。
でも、
水が出続けるためには、
誰かが設備を管理している。
当たり前。
でも、
山の中へ行くと、
その「当たり前」を、
急に意識する。
共用施設は、豪華ならいいわけではない
別荘地によっては、
温泉。
プール。
テニスコート。
レストラン。
ドッグラン。
いろいろある。
管理費が高い理由のひとつに、
そういう施設が含まれている場合もある。
もちろん、
使うなら楽しい。
でも。
自分たちが、
ほとんど使わないなら?
その分まで払う価値は、
ある?
ここは、
かなり好みが分かれる。
私の場合、
温泉やドッグランは、
ちょっと嬉しい。
でも、
ゴルフ場。
テニス。
プール。
そこまでいらない。
だから、
豪華な施設があるから高くてもOK。
ではない。
**自分たちが使うサービスに、
ちゃんとお金を払っているか。**
そこを見る必要がある。
管理費を「固定費」だけで見ると、もったいない
私は最初、
管理費を、
マンションの管理費みたいに、
ただ毎月・毎年出ていくお金として見ていた。
でも、
別荘地では、
ちょっと意味が違うかもしれない。
道路。
除雪。
ゴミ。
水。
管理窓口。
共用部分。
それらを、
自分で全部やらなくてもいい。
だとしたら、
これは、
田舎暮らしの面倒ごとの外注費
なのでは?
と思い始めた。
この言い方をすると、
急に、
納得できる。
自治会が苦手だからこそ、管理費が魅力に見えた
数日前まで、
私は、
自治会について、
かなり考えていた。
草刈り。
掃除。
共同作業。
地域行事。
人間関係。
もちろん、
地域によって全然違う。
でも、
私は、
そういうところに、
あまり積極的に入りたいタイプではない。
だったら。
住民同士で、
道路や環境を維持する代わりに。
**管理会社へお金を払って、
管理してもらう。**
こっちのほうが、
私たちには合うかもしれない。
ここで、
別荘地の管理費が、
急に、
デメリットだけではなくなった。
年3万円と年10万円、どっちが高い?
たとえば。
年間3万円。
道路管理は最低限。
除雪は幹線だけ。
ゴミは自分で持ち込み。
管理事務所は、
あまり機能していない。
一方。
年間10万円。
道路管理あり。
除雪あり。
ゴミ集積所あり。
管理事務所あり。
困ったとき相談できる。
もし、
そんな違いがあるなら。
単純に、
「3万円のほうが7万円安い」
とは言えない。
むしろ、
その7万円で、
年間どれだけの手間を減らせるのか。
そう考えたほうが、
暮らしには近い。
安い管理費が、必ずしも得ではない
ここで、
またひとつ、
土地探しの考え方が変わった。
不動産って、
安いものを探すゲームになりやすい。
物件価格。
管理費。
固定資産税。
なるべく、
安いほうがいい。
でも。
安い代わりに、
自分たちの労働が増えるなら、
それは、
本当に安いのか?
私たちは、
移住して、
管理作業だけしたいわけではない。
小説を書く。
庭を作る。
鳥を見る。
犬と遊ぶ。
YouTubeもやる。
そういう時間が欲しい。
だったら、
時間を買うための管理費
という考え方もある。
「何をしてくれるか」を並べるようになった
それから私は、
別荘地を比較するとき、
管理費の横に、
もうひとつ、
見る項目を作るようになった。
金額。
だけではなく。
道路。
除雪。
ゴミ。
水。
管理事務所。
共用施設。
その内容。
つまり、
管理費○万円
だけではなく、
**管理費○万円で、
何をしてくれる?**
を見る。
これだけで、
別荘地の印象が、
かなり変わった。
管理費ゼロが理想とは限らなかった
以前なら、
管理費ゼロ。
最高。
と思っていた。
でも。
管理費ゼロ。
誰も何もしてくれません。
だったら?
それはそれで、
大変。
逆に、
毎年ある程度払う。
その代わり、
道路も。
雪も。
ゴミも。
ある程度、
仕組みができている。
だったら、
こっちのほうが、
安心して暮らせる。
結局、
私が欲しいのは、
安い土地ではなく。
面倒の少ない暮らし
なのかもしれない。
別荘地選びで見るべきは、値段より「中身」
8月9日。
私は、
管理費の一覧を見ながら、
安い順に並べるのを、
少しやめた。
大事なのは、
何万円か。
ではない。
そのお金で、
何を外注できるのか。
どれくらい、
自分たちの手間が減るのか。
一年中住むとき、
どれだけ安心できるのか。
そこを見る。
そして、
このころから。
私は別荘地の管理費を、
単なる固定費ではなく、
暮らしを楽にするためのサービス料
として考えるようになった。
管理費が安い別荘地を、
探していた。
でも、
本当に探すべきだったのは、
「何をやってくれる別荘地か」
だった。



