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Season 0|移住準備編Episode 05

移住先を探していたはずなのに、全国を車で旅したくなってきた

湖と山を望むキャンプ地でハイエースとスペーシアBASEを並べ、全国を車で旅する計画を考える風景
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最近、ぴちゅ帝さんの移住へのモチベーションが下がりまくっている。

そして考えてみたら、私も下がっている。

最初の頃は、空き家を見たり、土地を調べたり、「ここいいんじゃない?」「こんな暮らしできそう」と話しているだけで結構楽しかった。

でも最近は、移住について考えると、なんとなく気が重い。なんでだろう。ちょっと考えてみた。

私も移住へのモチベーションが下がっていた

移住を考え始めた頃は、田舎で暮らしたい。畑をやりたい。DIYしたい。犬や猫と暮らしたい。薪ストーブが欲しい。そんな「やりたいこと」が中心だった。

でも具体的に動き始めると、だんだん話が変わってきた。どこに住むのか。家はいくらなのか。土地はどうなのか。仕事はどうするのか。東京の家はどうするのか。本当にそこで生活できるのか。

考えなければならないことが一気に増えた。本当は楽しい暮らしをしたくて始めたはずなのに、いつの間にか「ちゃんと移住先を決めなきゃ」みたいになっていた。

たぶん、それがちょっと疲れてきた理由の一つだと思う。

私の場合、仕事のことがかなり大きい

ぴちゅ帝さんは、私が仕事でしんどそうにしていると、「辛いなら辞めればいいじゃん」とよく言う。

ぴちゅ帝さんはフリーランスだ。自分で仕事をして、自分で稼いでいる。普通にすごいなと思う。

さらに、いざとなれば東京の家を貸すという方法だってある。だからぴちゅ帝さんからすると、「生活できるんだから、そんなに今の仕事にしがみつかなくてもいいじゃん」という感じなんだと思う。

それは私も分かる。私だって、仕事を辞めること自体が嫌なわけではない。辛いなら辞めたい。

でも、辞めたら次の仕事を探したい。私は自分の分は自分で稼ぎたい。

自分の生活は、自分の稼ぎで暮らしたい

これはマンションを持っているとか、将来売れば利益が出るとか、そういう話とは少し違う。

資産がいくらあるかでもない。ぴちゅ帝さんが稼いでいるから大丈夫、という話でもない。

今の自分が働いて、自分の生活に必要なお金を自分で稼いでいたい。

私は子どもの頃から、お金に余裕のない生活をしてきた。そのせいなのか、「自分で稼がないと」という感覚がかなり強い。

これは金額の大小でもない。ものすごく稼いでいなければいけない、という話でもなくて、自分にも自分の収入がある。それが私にとってはかなり大事らしい。

もちろん夫婦だから、大変なときには助け合う。でも、最初から誰かに自分の生活を金銭面で見てもらう状態にはなりたくない。

簡単に言うと、ヒモにはなりたくない。

だから、「仕事を辞めて、そのままぴちゅ帝さんについていく」という形は、私にはなかなか選べない。

たぶんこれも、移住を考えたときに私のモチベーションが下がっていた理由の一つなんだと思う。移住すること自体は楽しそうなのに、その前に今の生活や仕事を全部変えなければいけないような気がしていた。

でも考えてみれば、別に今すぐ全部変えなくてもいい。

移住先も仕事も、今すぐ決めなくていいんじゃないか

移住先。仕事。家。車。

これを全部同時に決めようとしたら、そりゃ疲れる。

だったら一個ずつでいい。仕事は仕事で考える。移住先も急いで決めない。

そして、とりあえず二人でいろいろなところへ行けばいいんじゃないか。

そんな話をしているうちに、車の話になった。

車で旅するなら何がいいんだろう

私は今、どんな車がいいのか悩んでいる。

ぴちゅ森を本当に始めたら、キャンプ道具だけじゃなく、工具やら何やら載せることになるかもしれない。もちろん旅行にも使いたい。

そこでぴちゅ帝さんが言った。

「車で旅するならハイエースがいいんじゃない?」

確かに。ハイエース、広い。

荷物もかなり積めるし、後ろを寝られるようにすればそのまま車中泊もできる。長期間の旅行なら相当楽しそうだ。雨の日でも車の中で寝られる。これは強い。

だからハイエースは今でもかなり魅力的だと思っている。

ただ、値段や燃費、普段の使いやすさまで考えると、もう一台かなり気になっている車がある。

スペーシアBASEだ。

ハイエースか、スペーシアBASEか

ハイエースと比べれば、当然スペーシアBASEは小さい。車内の広さでは勝負にならない。ハイエースなら、車そのものを小さな部屋みたいにできる。

でもスペーシアBASEは、その分かなりコスパがいい。車両価格。燃費。普段の取り回し。そういうところまで考えると、「これで十分なんじゃない?」とも思う。

そこで私は言った。

「コスト的にスペーシアBASEで、外にテントでいいんじゃね?」

寝る場所まで全部車の中に作ろうとするから、大きな車が必要になる。

だったら、車は移動と荷物運び。寝るのはテント。と分ければいい。

スペーシアBASEなら普段も使いやすそうだし、狭い道にも入りやすい。旅先でスーパーや道の駅、ホームセンターに寄るのも楽そうだ。

そしてハイエースとの差額を考えれば、そのお金をキャンプ道具や旅行代、宿代にも使える。これはかなり大きい。

ただ、ハイエースの広さも捨てがたい。スペーシアBASEのコスパも捨てがたい。

なので今のところ、普通に悩んでいる。

豪雨になったらハイエースの方がいい

スペーシアBASE+テントで旅する話をしていたら、ぴちゅ帝さんが言った。

「でも豪雨になったらハイエースの方がいいよね」

それはそう。

豪雨の中で、「さて、テント張るか!」とはならない。

ハイエースなら、そのまま後ろで寝られる。この安心感はかなり大きい。

でも私は思った。

「それはスマホで天気予報見てればいいな」

毎日絶対キャンプをしなければならないわけではない。

天気が良ければキャンプ。大雨や強風なら宿。疲れたら温泉宿。

別にサバイバルをしたいわけじゃない。ゆっくり旅がしたいのだ。

そう考えると、スペーシアBASEでも十分なんじゃないか。でもやっぱりハイエースもいい。結局まだ悩んでいる。

「ゆっくり全国を車で旅するのもいいね!」

そんな話をしていたら、ぴちゅ帝さんが言った。

「ゆっくり全国を車で旅するのもいいね!」

あ。それいいじゃん。

なんか、その話をしているときの方が二人とも楽しそうだった。

今までは長野へ行くにしても福島へ行くにしても、「ここは移住先としてどうだろう」という目線で見ていた。

でも別に、移住先を探すためだけに旅をしなくてもいい。普通に旅すればいい。

車で走る。気になる町があったら寄る。道の駅を見る。直売所を見る。温泉に入る。地元のものを食べる。景色が良かったらキャンプする。もう少しいたいと思ったら何日かいる。

そうやって全国をゆっくり見て回る。

その途中で、「ここ、なんかいいね」という場所が見つかったら、そのとき初めて住むことを考えたっていい。

移住先を決める前に、日本を見てみたい

考えてみれば、私たちはまだ日本中を見たわけでもない。

だったら最初から、「長野にする」「福島にする」と決めなくてもいい。

東北を走る。長野を走る。北陸へ行く。西日本にも行ってみる。

観光地だけじゃなく、普通の町を見る。スーパーに入る。直売所で野菜を見る。温泉に入る。田んぼの間を走る。

「この辺、なんか好きだな」という感覚は、ネットで空き家を見ているだけでは分からない。

全国を旅しているうちに、本当に好きな場所が見つかるかもしれない。見つからないかもしれない。

それでもいい。旅行は旅行で楽しい。

そもそも、ぴちゅ森って場所だけじゃないのかもしれない

そんなことを考えていたら、「ぴちゅ森って、結局なんなんだろう」と思った。

最初は田舎に土地を見つけて、そこで畑を作ったり、DIYしたり、犬や猫と暮らしたりする場所のことだと思っていた。

でも、少し違うのかもしれない。

ぴちゅ森は、「いつかこんな暮らしがしたいね」と二人で話せるものでもある。

仕事がしんどいとき。都会の暮らしに疲れたとき。何か面白いことをしたくなったとき。

「ぴちゅ森でこんなことやりたいね」と話す。そうすると、ちょっと先に楽しみができる。

だからぴちゅ森は、特定の土地の名前というより、二人が向かっていきたい暮らしの名前なのかもしれない。

田舎に住んでいてもいい。車で日本中を旅していてもいい。畑を作っていてもいい。温泉に入っていてもいい。

私が謎の装置を作って、ぴちゅ帝さんがその横でまったりしていてもいい。

二人が、「こういう暮らし、楽しいね」と思えているなら、それもぴちゅ森なんじゃないだろうか。

今は、移住より旅の方が楽しそうだ

こうやって考えてみると、私もぴちゅ帝さんも「ぴちゅ森が嫌になった」わけではなかった。

たぶん、移住しなければ。場所を決めなければ。仕事を変えなければ。と、一気に答えを出そうとして疲れていただけなんだと思う。

だったら今は、無理にモチベーションを上げなくていい。

私は私で仕事をしながら、これからどう働きたいのか考える。ぴちゅ帝さんも、移住を急がなくていい。

その間に二人で日本を見に行く。

ハイエースで本格的な車中泊旅をするのか。スペーシアBASEにテントを積んで、コスパよく旅を始めるのか。車については、まだ悩み中。

でも、晴れていたらキャンプ。雨なら宿。温泉があったら入る。気になる町があったら寄り道する。そんな旅はしてみたい。

移住先を探していたはずなのに、いつの間にか全国を車で旅する話になっていた。

でも今は、その話をしている方が楽しい。

だったら、まずはそれでいい。

それも、ぴちゅ森だ。