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Season 0|移住準備編Episode 01

犬猫を連れて季節移住? キャンピングカーとフェリーまで調べ始めた

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夏は涼しい高原へ。

冬は暖かい南の地域へ。

春と秋は東京でもいい。

一か所に移住先を決めず、その季節にいちばん過ごしやすい場所を渡り歩く。

そんな季節移住を考え始めた私は、

これ、かなりいい暮らし方なのでは?

と思っていた。

家を買わなくてもいい。

数か月だけバケーションレンタルを借りて、季節が変わったら次の土地へ移動する。

もし気に入った場所が見つかったら、そこで初めて家を買えばいい。

想像しているうちは、とても身軽だった。

ところが。

ひとつ、大きな問題があった。

私たちは、

人間二人だけではない。

犬もいる。

猫もいる。

人間二人なら、スーツケースで済む

もし夫婦二人だけなら、季節移住はそこまで難しくないように思えた。

服。

仕事用のパソコン。

最低限の日用品。

あとは滞在先に家具や家電があれば、スーツケースを持って移動できる。

でも犬猫が加わると、話がまるで違ってくる。

ペットフード。

猫砂。

トイレ。

ペットシーツ。

食器。

ベッド。

キャリー。

ケージ。

リード。

ハーネス。

ケア用品。

さらに数か月暮らすとなれば、それなりの量を持っていかなければならない。

私は頭の中で荷物を並べてみた。

そして思った。

これ、全部どうやって運ぶの?

人間のスーツケースより、犬猫の荷物のほうが多い気すらする。

数か月ごとに宅配便で全部送る?

毎回段ボールに詰める?

移動先で猫砂を大量購入する?

なんだか急に、渡り鳥らしからぬ大荷物になってきた。

だったら、車ごと移動すればいいのでは?

そこで再び浮上したのが、

キャンピングカーだった。

少し前にも、移住の方法を考える中でキャンピングカーについて調べていた。

キャブコン。

バンコン。

軽キャン。

そのときは、

「家を持たずに旅しながら暮らすならどうだろう?」

という興味だった。

でも今回は違う。

犬猫と荷物をまとめて運ぶための移動手段

として、急に現実味を帯びてきた。

キャンピングカーなら荷物を積みっぱなしにできる。

犬猫も一緒に移動できる。

長距離移動の途中で休憩もできる。

目的地まで一日でたどり着けなくてもいい。

場合によっては、途中で車内泊だってできる。

これ、

季節移住とめちゃくちゃ相性いいのでは?

と思った。

そしてまた、キャンピングカーのサイトを見始めた。

本当にこのころの私は忙しい。

別荘を買おうとしたり、

家を持たないと言い出したり、

今度は車を家にしようとしたり。

キャンピングカーがあれば、日本中どこへでも行ける

車があると思った途端、妄想はさらに壮大になった。

夏は北海道。

あるいは長野や那須。

冬は九州。

もっと暖かいところへ行きたければ南へ。

一年かけて日本中を回ることだってできる。

キャンピングカーで移動して、目的地ではバケーションレンタルに長期滞在する。

車はあくまで移動と荷物運搬用。

それなら犬猫連れでも、かなり自由に動ける。

これで渡り鳥生活、完成では?

と思った。

ところが日本地図を眺めていて、

当たり前の問題にぶつかった。

北海道へ、車でどうやって行く?

そうだ、フェリーに載せればいい

北海道へは橋がない。

となればフェリーである。

九州も車で行けないわけではないが、東京から延々と走るのはかなり大変そうだった。

だったら途中からフェリーに乗ればいい。

キャンピングカーごと船に載せる。

いいじゃん。

寝ている間に移動できる。

犬猫も連れていける船を探せばいい。

私は今度はフェリーについて調べ始めた。

どこから乗るのか。

どこまで行けるのか。

車を載せられるのか。

ペット同伴できるのか。

ペットと一緒に泊まれる部屋はあるのか。

調べるうちに、またちょっと楽しくなってきた。

大型フェリーの個室で一泊して、翌朝には別の地方。

なんだか旅っぽい。

これなら長距離運転もしなくて済む。

私は料金表を見た。

そして、

……高っ。

となった。

キャンピングカー、大きいほどフェリー代も上がる

フェリーの料金は、単純に人間二人分だけではなかった。

車を載せるなら、当然その料金もかかる。

しかもキャンピングカーは普通の乗用車より大きい。

車両の長さなどによって料金が変わる航路もある。

さらに人間二人分。

客室。

ペットと一緒に過ごせる部屋を選ぶなら、その条件も考えなければならない。

そして季節移住なら、

行ったら終わりではない。

帰ってくる。

つまり往復である。

頭の中で計算してみると、

「ちょっと車を船に載せる」

くらいの感覚では済まなかった。

普通に旅行代になる。

いや、下手をしたら旅行代以上になる。

そこでようやく、

自由に移動するのも、けっこう金がかかるんだな。

と気づいた。

家を持たなければ安い、とは限らない

季節移住を考え始めたころ、

私はどこかで、

「家を買わなければ、そのぶん安く暮らせる」

と思っていた。

たしかに固定資産税はない。

屋根が壊れても自分で修理する必要はない。

外壁の塗り替えもいらない。

庭木が伸びても、滞在先なら基本的には所有者側の問題だ。

でもその代わり、

移動するためのお金がかかる。

キャンピングカーを買う。

車検。

保険。

税金。

駐車場。

ガソリン。

高速道路。

フェリー。

そして、滞在先のバケーションレンタル代。

ペット追加料金が必要な宿もあるかもしれない。

考えれば考えるほど、

所有しない暮らし=安い暮らし

というわけでもなさそうだった。

お金を払う場所が、

家から移動へ変わっただけなのかもしれない。

少し前には房総半島に6000万円の家を建てようとしていた。

今度は、

「家なんて持たず自由に暮らそう!」

と言いながら、キャンピングカーとフェリー代を計算している。

極端から極端へ行くタイプである。

その大きな車、山道に入れるの?

さらにキャンピングカー自体にも、いろいろ気になることが出てきた。

大きければ室内は快適になる。

荷物も積める。

犬猫も過ごしやすそう。

でも当然、車体も大きくなる。

すると、

狭い道は?

駐車場は?

山の別荘地に入れる?

と、新しい問題が出てくる。

全国の物件を見ていると、地方の道は必ずしも広いとは限らない。

山へ入れば道幅が狭い場所もある。

最後の数百メートルだけ、とんでもなく細い道だったりする。

そこへ大きなキャンピングカーで突っ込む。

想像すると、

ちょっと怖い。

移住先を自由にするために買った車が、

移住先を制限する可能性まである。

便利なものには、だいたい何かしらの弱点があるらしい。

ところで、住所はどうするの?

そして移動手段について考えていたら、

今度はまったく別方向から問題が出てきた。

住民票は?

全国を数か月ごとに移動する。

バケーションレンタルで暮らす。

キャンピングカーで移動する。

それはいい。

でも、

住所はどこになるのだろう。

郵便物は?

税金の書類は?

銀行や保険の通知は?

通販で荷物を頼むときは?

数か月ごとに転送?

そもそも、毎回住民票を移すの?

考え始めると、急に話が生活臭くなってきた。

夏は高原。

冬は南国。

渡り鳥のように暮らす。

そんな美しい話をしていたはずなのに、

気づけば私は、

住民票と郵便物について考えていた。

そして豊洲という拠点の意味も変わってきた

ここで、東京の家をどうするかという問題も再び浮上してきた。

地方へ移住するなら、

豊洲のマンションを売る。

最初はそんな選択肢も考えていた。

でも季節移住をするなら、

むしろ豊洲を残しておいたほうが便利なのでは?

郵便物を受け取れる。

荷物を置いておける。

東京で用事があるときに戻れる。

病院や仕事で東京へ行く必要が出たときにも使える。

そして何より、

移動生活に疲れたら帰ってこられる。

全国を自由に移動したいと考えたことで、

逆に、

動かない場所がひとつある安心感

にも気づき始めた。

なんとも不思議である。

自由になろうとしたら、

固定拠点のありがたさが見えてきた。

完全な渡り鳥生活は、思ったより大仕事だった

こうして季節移住について真面目に考え始めると、

最初に思い描いていたほど簡単ではないことがわかってきた。

人間二人なら、かなり自由にできるかもしれない。

でも犬猫がいる。

荷物がある。

移動手段がいる。

車にもお金がかかる。

遠方ならフェリーも必要になる。

住所も考えなければならない。

完全に家を持たず、

一年中日本各地を渡り歩く生活。

それは想像していたより、ずっと大がかりだった。

だからといって、

季節移住という考えがなくなったわけではない。

夏だけ高原へ行く。

冬だけ暖かい場所で暮らす。

一か所に数か月滞在する。

そのくらいなら、十分できるかもしれない。

方法を少し現実的に変えればいい。

そして何より、

このころの私の中には、

「一度移住したら、そこに一生住まなければならない」

という考えは、もうほとんど残っていなかった。

キャンピングカーがあれば、どこへでも行ける。

たしかにそうかもしれない。

ただし、車は買わなければならない。

ガソリンもいる。

フェリーに載せれば料金がかかる。

犬猫の荷物も大量にある。

そして、

どれだけ私たちが渡り鳥のように移動しても、

住民票は渡り鳥ではなかった。

自由な暮らしというものは、

どうやら想像していたより、ずっと準備が必要らしい。

それでも、

住む場所はひとつでなくてもいい。

その考えだけは、このあともずっと私の中に残ることになった。

この記事のトピック

季節移住の最大の問題は“移動”だった

  • 人間二人ならスーツケースで済みそう。
  • でも犬猫がいると、フード・猫砂・トイレ・ケージ・キャリーなど荷物が一気に増える。

「だったら車ごと移動すればいい」とキャンピングカー再登場

  • 荷物を積みっぱなしにできる。
  • 犬猫と一緒に長距離移動できる。
  • 途中休憩や車中泊もできる。

キャンピングカーなら全国を渡り歩けると夢が膨らむ

  • 夏は北海道や高原。
  • 冬は九州や暖かい地域。
  • バケーションレンタルと組み合わせれば季節移住が完成するのでは?と考える。

北海道や九州への移動でフェリーを調べ始める

  • キャンピングカーごと船に載せる案。
  • ペット同伴可能な船や客室までチェック。

フェリー料金を見て「高っ!」となる

  • 車両料金
  • 人間二人分
  • 客室
  • ペット対応
  • 往復費用
  • “移動するだけ”でもかなり費用がかかると知る。

「家を持たなければ安い」とは限らない

  • キャンピングカー購入費
  • 車検・保険・税金
  • ガソリン・高速代
  • フェリー代
  • バケーションレンタル代
  • お金のかかる場所が「家」から「移動」に変わるだけかもしれない。

大きなキャンピングカーにも弱点がある

  • 狭い道
  • 山道
  • 駐車場所
  • 大きな車ほど行ける場所を制限する可能性もある。

突然の“住所どうする問題”

  • 住民票
  • 郵便物
  • 税金や保険の通知
  • 宅配
  • 全国を移動しても、生活の拠点は必要になる。

豊洲を残す意味が変わってくる

  • 郵便物を受け取れる。
  • 荷物を置ける。
  • 東京で用事があるとき戻れる。
  • 移動生活に疲れたときの固定拠点になる。
  • 自由に移動したいからこそ、“動かない場所”の価値に気づく。

完全な渡り鳥生活は思ったより大仕事

  • 一年中全国を移動するより、夏だけ高原・冬だけ暖地など、部分的な季節移住のほうが現実的かもしれない。

それでも「住む場所はひとつでなくていい」という考えは残った

  • 方法は現実寄りに変わっても、定住だけが正解ではないという価値観は定着。