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Season 0|移住準備編Episode 01

軽井沢だけじゃない。日本にはこんなに別荘地があった!

軽井沢の物件を見ているうちに、少しずつ自分たちが求めているものがわかってきた。

私は別に「軽井沢」という住所が欲しいわけではない。

欲しいのは、夏が涼しくて、緑が多くて、静かで、できれば家同士がぎゅうぎゅうに建っていない場所。

それでいて、生活するのに不便すぎないところ。

さらに別荘地なら、管理会社や管理組合があって、普通の集落に入るより人付き合いが薄くて済む場合もある。

それなら、軽井沢じゃなくてもいいのでは?

そう思って、今度は軽井沢以外の別荘地を調べ始めた。

このころの私は、日本にどんな別荘地があるのかほとんど知らなかった。

別荘地と聞いて思い浮かぶのは軽井沢。

あとは熱海とか伊豆とか、そのくらい。

もちろん日本全国にほかにもあるのだろうとは思っていたけれど、どこに何があるのかなんて考えたこともなかった。

ところが、ひとつ調べ始めると、次から次へと知らない地名が出てきた。

那須高原。

八ヶ岳。

蓼科。

伊豆高原。

霧島高原。

そして、

蒜山高原。

蒜山。

……ニラヤマ?

最初、本気でそう読んだ。

調べてみると「ひるぜん」だった。

しかも岡山県にある。

岡山に高原リゾートがあるということすら、私は知らなかった。

それくらい、何も知らなかったのである。

それまで私にとって日本の地名は、

「旅行で行ったことがある」

「テレビで見たことがある」

「新幹線で通ったことがある」

くらいの分類だった。

ところが移住を考え始めると、地図を見る目がまるで変わった。

ここは夏、涼しいのだろうか。

冬は雪が降るのか。

東京からどうやって行くのか。

スーパーはあるのか。

温泉はあるのか。

家はいくらで買えるのか。

今まで観光地として眺めていた日本を、初めて、

「ここに住むとしたら?」

という目で見るようになった。

すると、日本は思っていた以上に広かった。

そして、リゾート地も別荘地も、思っていた以上にたくさんあった。

山の中だけではない。

海の近くにもある。

温泉地もある。

高原もある。

暖かい南の地域もある。

気づけば私は、高原の中古別荘を見ていたかと思えば、次には房総半島を見ていた。

その次には伊豆。

さらに宮崎。

沖縄のマンションまで見始めた。

沖縄では100平方メートルを超えるような広いマンションを見つけて、

「これだけ広ければ犬猫がいても暮らせるんじゃない?」

なんて考えていた。

さっきまで森の中の別荘を見ていた人間が、今度は南国のマンションを見ている。

もはや統一感がない。

でも、このころはそれが楽しかった。

知らない土地をひとつ知るたびに、

「ここもいいかもしれない」

という選択肢が増えていった。

移住先を絞るために調べていたはずなのに、

調べれば調べるほど候補地が増えていった。

どうやら移住先探しというものは、検索すれば答えに近づくとは限らないらしい。

むしろ検索するたび、新しい扉が開く。

そしてその向こうに、また別の扉がある。

軽井沢迷宮を抜けたと思ったら、

日本全国迷宮が始まってしまった。

そんなふうにあちこちの土地を見ているうちに、夫と私の好みの違いも少しずつ見えてきた。

夫は山が好きだった。

森があって、土地があって、いろいろ遊べそうなところがいいという。

一方の私は、短期滞在なら鳥がぴちゅぴちゅ鳴いているような高原もいいけれど、本格的に住むなら海の近くがいいと思っていた。

犬を連れて砂浜を散歩する。

そんな暮らしが楽しそうだったからだ。

私は秋田県の山に囲まれた土地で育った。

山は子どものころから、そこにあって当たり前のものだった。

だからなのかもしれない。

わざわざ移住してまで、また山のそばに住むという発想が、このころの私にはあまりなかった。

夫は山。

私は海。

全国の移住先を見始めたことで、夫婦の好みはむしろはっきり分かれていった。

だったら私は、海の近くを探してみよう。

冬も比較的暖かくて、東京からそれほど遠くなくて、犬と海辺を歩ける場所。

そう考えたとき、候補に浮かんできたのが、

千葉県の房総半島だった。

そして私はここから、

房総半島の物件を――

猛烈に探し始めることになる。

この記事のトピック

軽井沢以外の別荘地も探してみようと思い始める

  • 「欲しいのは軽井沢という名前ではなく、自然があって静かな環境なのでは?」と気づく。

日本全国に別荘地・高原リゾートがあると知って驚く

  • 那須高原
  • 八ヶ岳
  • 蓼科
  • 伊豆高原
  • 霧島高原
  • 蒜山高原 など

読めない地名まで登場

  • 「蒜山……ニラヤマ?」
  • 調べて「ひるぜん」と知る。
  • 地名そのものから勉強する状態に。

日本地図を見る目が変わる

  • 観光地としてではなく、
    「ここに住める?」
    「夏は涼しい?」
    「雪は?」
    「家はいくら?」
    という視点で土地を見るようになる。

候補は山だけでなく海・南国まで拡大

  • 房総
  • 伊豆
  • 宮崎
  • 沖縄の広いマンション
  • 高原別荘を見た直後に南国マンションを見るなど、検索が全国規模に。

調べるほど候補地が増えていく

  • 絞るために調べていたのに、むしろ選択肢が爆発。
  • 「軽井沢迷宮」から「日本全国迷宮」へ。

夫婦の好みの違いが見えてくる

  • 夫は山派。
  • 私は海派。
  • 短期なら高原もいいが、本格移住なら海辺に惹かれていた。

雪国育ちゆえ、山に特別感がなかった

  • 秋田の山に囲まれた土地で育ち、山は「わざわざ住みに行く場所」という感覚が薄かった。

次の候補は房総半島

  • 暖かい
  • 東京から遠すぎない
  • 犬と砂浜を歩けそう
  • ここから房総物件を猛烈検索することに。