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Season 0|移住準備編Episode 01

那須で家を建てるなら地元工務店? 森の家を任せられる会社を探し始めた

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那須で注文住宅を建てるとしたら、いくらかかるのか。

本体価格だけでは終わらない。

給排水。

外構。

設計。

断熱。

薪ストーブ。

ウッドデッキ。

欲しいものを足していくと、金額も順調に育っていく。

そんな現実を知った私は、次のことを考え始めた。

ところで、この家は誰に建ててもらうんだ?


ハウスメーカー? 工務店? 何が違うの?

家を建てたことのない私には、ここからもう分からない。

全国展開の大手ハウスメーカー。

ローコスト住宅。

設計事務所。

地元工務店。

名前は聞いたことがある。

でも、

自分の場合はどれを選べばいいの?

東京の住宅街に普通の家を建てるなら、また選び方も違うのだろう。

でも私が考えているのは、

那須の森の中。

冬は寒い。

薪ストーブも使いたい。

犬と猫がいる。

できれば木をたくさん使った家。

庭やデッキも自分たちで少しずつ作っていきたい。

だんだん、

普通の住宅展示場へ行って選ぶだけでは、

少し違う気がしてきた。


那須で建て慣れている会社がいいのでは?

そこで出てきたのが、

地元の工務店

という選択肢だった。

那須の土地を知っている。

冬の寒さを知っている。

雪や凍結を知っている。

別荘地の事情を知っている。

傾斜地や森の中で家を建てた経験がある。

もしそんな会社があるなら、

そのほうが安心なのでは?

と思った。

ここで私の検索履歴は、

物件名から、

「那須 工務店」

へ変わっていった。

また新しい沼が開いた。


ただし「別荘が得意」だけでも困る

那須には、

別荘建築を手がけている会社がたくさんある。

写真を見ると、

めちゃくちゃ格好いい。

大きな窓。

吹き抜け。

薪ストーブ。

木の壁。

デッキ。

森。

私がここ数日、

「いい!」

と言い続けてきたものが、

全部入っている。

しかし。

ひとつ気になる。

私は、

夏休みに使う別荘を建てたいわけではない。

一年中住みたい。

冬もいる。

仕事もする。

犬猫も暮らす。

つまり、

欲しいのは

「別荘っぽい家」だけれど、「定住住宅としてちゃんと暖かい家」

だった。

注文が細かい。


「格好いい」と「冬暖かい」を両方欲しい

私が気になり始めたのは、

断熱だった。

森に囲まれた木の家。

大きな窓。

吹き抜け。

薪ストーブ。

見た目は最高。

でも冬に、

家の中でダウンジャケットを着ることになったら困る。

私は雪国育ちなので、

寒い家がどういうものかは知っている。

外が寒いのは仕方ない。
家の中まで寒いのは嫌だ。

ここはかなり重要だった。

だから工務店を見るときも、

単に、

「素敵な別荘を建てています」

だけではなく、

断熱。

気密。

窓。

暖房。

一年中暮らす家を建てた実績。

そんなところまで気になり始めた。


薪ストーブは「主役」だけど、全部任せるのは怖い

もちろん、

薪ストーブへの情熱はまだ健在である。

むしろ増えている。

でも調べれば調べるほど、

薪ストーブだけで家全体を何とかするより、

まず家そのものの断熱性能を上げたほうがいい。

という、ごく真っ当な考えにもたどり着いた。

暖かい家に、

薪ストーブを置く。

薪ストーブがないと凍える家ではなく、

薪ストーブがあると、さらに気持ちいい家。

私が欲しいのは、

たぶんそっちだった。

少しずつ、

憧れと実用が合流してきた。


そして、好みの施工例を見つける

工務店を見ていると、

当然、

施工事例を延々と見ることになる。

これが楽しい。

危険なくらい楽しい。

その中で、

「こういう感じ、好きだな」

と思う家が出てきた。

木を使っている。

自然の中に似合う。

大きな窓。

でも、

いかにもログハウスという感じではない。

別荘っぽさはあるけれど、

ちゃんと家として暮らせそう。

この頃、

山一建設の**「Villa Design」**のような方向性も気になっていた。

私が欲しいのは、

完全な山小屋でも、

都会の建売住宅でもない。

その中間。

森の中で、普通に生活できる家。

その輪郭が、

また少しはっきりしてきた。


工務店の施工事例を見ると、また欲しいものが増える

もちろん、

施工例を見ると終わらない。

「この窓いいな」

「この梁いい」

「土間ほしい」

「このデッキいいな」

「薪ストーブの位置はここがいい」

家の値段を調べるために工務店を探していたはずなのに、

また間取りの妄想へ戻っている。

人間は、

学ばない。

いや、

私が学ばない。


「全部おまかせ」じゃなく、自分たちも参加したい

そして工務店を見ながら、

もう一つ思ったことがある。

私は、

完璧に完成した家を渡されて、

「はい、今日から住んでください」

より、

少し余白が欲しい。

壁を塗る。

棚を作る。

庭を作る。

薪棚を作る。

植物を植える。

デッキを少しずつ整える。

暮らしながら、

自分たちで手を入れていきたい。

だから、

家の骨格。

断熱。

屋根。

水回り。

そういう、

失敗すると困るところはプロ。

でも、

自分で楽しめるところは、

あとから自分たちで。

そんな建て方ができたら理想だった。


家は完成した日に完成しなくてもいい

この頃から、

家についての考え方が、

かなり変わってきた。

最初は、

「理想の完成形」を買おうとしていた。

でも今は、

最初に必要なのは、

暖かくて、

安全で、

水が出て、

仕事ができて、

犬猫と暮らせる家。

そこから、

庭を作る。

木を植える。

デッキを作る。

猫の場所を作る。

犬の遊び場を広げる。

少しずつ、

暮らしを育てていく。

私はこれを、

「終わらないプラモデルみたいで楽しそう」

と思うようになった。


「終わらないプラモデル」という家

普通なら、

家は完成したら終わりなのかもしれない。

でも、

私はむしろ、

終わらないほうがいい。

今年は薪棚。

来年はキャットガーデン。

その次は果樹。

ドッグランを広げる。

畑を作る。

鳥が来る場所を作る。

毎年、

二つか三つ、

新しいものを増やしていく。

そうすれば、

10年後には、

買ったときとは全然違う場所になる。

家を所有するというより、場所を育てる。

その感覚が、

だんだん好きになっていった。


家だけではなく、庭まで考え始める

こうして工務店の施工事例を見ながら、

家を考えているはずだった。

でも。

家の外には、

犬の庭がいる。

猫の庭も欲しい。

雑木林も残したい。

畑も欲しい。

ブルーベリーなんか育てたら、

ジャムも作れるかもしれない。

夫は、

蜂蜜なんてどう?

と言い始める。

……。

また広がった。

注文住宅を調べていたはずなのに、

とうとう養蜂まで見えてきた。


「誰に建ててもらう?」から「どんな暮らしを作る?」へ

最初は、

工務店を探していただけだった。

でも施工事例を見るうちに、

自分が何を大事にしたいのか、

だんだん分かってきた。

森に似合うこと。

冬も暖かいこと。

犬猫と暮らしやすいこと。

仕事ができること。

自分たちであとから手を入れられること。

そして、

家だけではなく、

庭まで含めて育てていけること。

つまり、

欲しかったのは、

「格好いい注文住宅」ではなく、

暮らしの土台を作ってくれる家

だった。


そして翌日、とうとう図面を描き始める

工務店。

建築費。

断熱。

間取り。

犬。

猫。

庭。

森。

ここまで考えたら、

もう次にやることは一つしかない。

実際に配置してみる。

翌日。

私は、

150〜160平方メートルくらいの平屋を考え、

犬の庭を置き、

猫の庭を置き、

その周りに森を置き、

さらに敷地全体まで描き始めた。

家探しから始まった移住計画は、

とうとう、

マスタープラン作成

まで来てしまった。

まだ土地も買っていないのに。

🌲🏠🐕🐈

でも。

今振り返ると、

この頃から少しずつ、

今の「ぴちゅ森」につながるものが、

形になり始めていたのかもしれない。