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Season 0|移住準備編

いきなり理想郷を作らなくていい。夫も「まず別荘地でいい」と言い始めた

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2026年8月8日。

この日の夜。

夫と、

また移住の話をしていた。

広い土地。

古家。

新居。

庭。

畑。

鳥。

バードバス。

YouTube。

民泊。

この数日で、

やりたいことが、

ものすごい勢いで増えていた。

そして当然、

必要だと思う土地も、

どんどん大きくなっていた。

最初は500㎡。

それが、

1000㎡。

2000㎡。

3000㎡。

気づけば、

「せっかく田舎へ行くなら、

最初から全部できる土地を買いたい」

という話になっていた。

でも。

この日の夜、

夫が言った。

「最初は別荘地でいいんじゃない?」

私は、

ちょっと驚いた。

夫はずっと「広い土地」派だった

夫は、

もともと、

広い土地にかなり夢があった。

畑。

果樹。

ぶどう。

養蜂。

森。

薪。

できれば、

いろいろやりたい。

せっかく東京を離れるなら、

狭い土地へ行く意味がない。

そんな感覚も、

かなりあったと思う。

だから私は、

別荘地の600㎡とか、

900㎡とかを見ながら、

「これくらいでもよくない?」

と言いつつ、

夫は物足りないかな、

と思っていた。

ところが。

いろいろ調べていくうちに、

夫の考えも、

少しずつ変わってきた。

3000㎡は、夢だけじゃない

広い土地は、

もちろん魅力的。

でも、

その広さは、

そのまま管理する広さでもある。

草。

木。

落ち葉。

雪。

境界。

道路。

排水。

害獣。

建物。

古家。

水道。

全部、

「自分たちの仕事」になる可能性がある。

しかも、

私たちは、

農家になりたいわけではない。

林業をしたいわけでもない。

毎日、

敷地の管理だけで終わる暮らしがしたいわけでもない。

だったら、

最初から3000㎡を抱える必要、

本当にある?

という話になった。

まず、田舎で暮らしてみればいい

考えてみれば、

私たちは、

まだ田舎暮らしをしたことがない。

東京から、

いきなり。

広大な土地。

古家。

畑。

森。

自治会。

冬。

雪。

車生活。

全部まとめて始めようとしていた。

難易度、

高すぎない?

だったら、

まずは、

管理された別荘地で暮らしてみる。

道路がある。

水道がある。

管理会社がいる。

ゴミも出せる。

周囲も、

ある程度、

別荘・移住者文化。

そこに、

小さめの庭がある。

まずは、

それで十分なのでは?

と思うようになった。

600㎡でも、庭は作れる

この日見ていた別荘地の物件は、

600㎡台や、

1000㎡前後。

それまでの私なら、

「小さい」

と思っていた。

でも、

冷静に考えると、

600㎡でも、

家を建てて。

庭があって。

犬が走れて。

小さな家庭菜園ができて。

果樹も数本植えられて。

バードバスも置ける。

十分では?

しかも、

全部、

目が届く。

全部、

管理できる。

それって、

かなりいい。

小さな庭から始めてみる

ここで、

夫婦の考えが、

少し揃った。

最初から、

理想の森を作らなくていい。

まず、

小さな庭。

木を植える。

花を植える。

鳥が来る。

犬が走る。

野菜を少し育てる。

一年暮らしてみる。

春。

夏。

秋。

冬。

その土地が、

自分たちに合うかを見る。

そのくらいから、

始めてもいい。

むしろ、

そのほうが、

失敗しにくい。

「もっと欲しい」は、あとから考えればいい

実際に暮らしてみて、

やっぱり、

もっと畑が欲しい。

もっと木を植えたい。

もっと広いドッグランが欲しい。

そう思ったら、

そのとき、

次を考えればいい。

畑だけ借りる。

近くの土地を買う。

別の場所へ移る。

もっと広い土地へ、

ステップアップする。

選択肢は、

あとからでもある。

逆に。

3000㎡を最初に買って、

「広すぎた」

となっても、

土地は、

簡単には縮まない。

これ、

かなり重要だった。

夢を小さくしたわけではなかった

最初、

私は、

「小さい別荘地でもいい」

と言い始めた自分に、

少しだけ、

妥協しているような感覚もあった。

せっかく移住するのに。

せっかく東京を離れるのに。

本当は、

もっと広い土地が欲しかったのでは?

でも、

違った。

夢を、

小さくしたわけではない。

順番を変えただけ。

だった。

最初から、

全部完成させなくていい。

第一段階は「暮らす」

まず、

田舎で暮らす。

朝の気温。

夜の静けさ。

買い物。

病院。

宅配。

車。

雪。

虫。

庭仕事。

それを、

実際に経験する。

次に、

庭を作る。

鳥を呼ぶ。

犬と遊ぶ。

野菜を育てる。

それでも、

もっとやりたいと思ったら、

その先へ進む。

いきなり、

最終形を買わなくていい。

これまで私は、

土地探しで、

完成形ばかり探していた。

でも、

暮らしは、

完成品を買うものではない。

少しずつ作っていくものでもいい。

夫も「それでいいんじゃない?」

そして、

私が驚いたのは、

夫も、

その考えに、

かなり納得していたことだった。

広い土地を買う。

畑をする。

いろいろ作る。

そういう夢は、

まだある。

でも。

「最初は別荘地で、小さい庭でもいい」

と言い始めた。

前日の私は、

「別荘地もアリかも」

と思った。

そして翌日。

夫まで、

同じ方向へ寄ってきた。

これは、

けっこう大きかった。

夫婦で「最初の一歩」が揃った

移住って、

二人で考えると、

意外と難しい。

欲しいものが、

少しずつ違う。

私は、

静けさ。

景色。

鳥。

庭。

夫は、

畑。

森。

養蜂。

ぶどう。

広さ。

どっちも、

間違ってはいない。

でも、

最初から、

全部を満たそうとすると、

土地が巨大になる。

金額も上がる。

管理も増える。

だから、

最初の一歩だけ、

共通にする。

**まず、

暮らしやすい場所へ行く。**

そこから、

二人のやりたいことを、

少しずつ足していく。

この考え方なら、

かなり楽だった。

「理想郷」は買うものじゃなく、育てるもの

このころ、

私たちは、

ぴちゅ森の話を、

かなりしていた。

鳥。

森。

バードバス。

庭。

古家。

宿。

YouTube。

いろいろ。

でも、

それを全部、

完成した状態で買う必要はない。

最初は、

ただの家。

小さな庭。

そこへ、

ひとつずつ足していく。

木を植える。

鳥が来る。

庭が育つ。

動画を撮る。

必要なら、

別の土地も使う。

古家も探す。

そうやって、

何年もかけて、

ぴちゅ森になればいい。

**理想郷は、

買うものではなく、

育てるもの。**

この考え方は、

かなりしっくりきた。

「とりあえず住む」という選択肢

それまで私は、

移住というものを、

一発勝負みたいに考えていた。

ここに決めた。

土地を買った。

家を建てた。

ここで一生暮らす。

でも、

そんなに決めきらなくてもいい。

まず、

住んでみる。

合えば、

続ける。

もっとやりたくなったら、

広げる。

違ったら、

また考える。

これまでの人生でも、

何度も住む場所を変えてきたのに、

なぜか移住だけは、

一回で最終回答を出そうとしていた。

別に、

そんな必要はない。

3000㎡から、600㎡へ

数日前。

私は、

3000㎡でも足りないかもしれない、

と言っていた。

そしてこの日。

600㎡台の別荘地を見ながら、

「ここからでもいいかも」

と思っていた。

数字だけ見ると、

ものすごい方向転換。

でも、

本当は、

そんなに変わっていない。

欲しい暮らしは、

同じ。

犬と暮らす。

鳥を見る。

庭を育てる。

自然の近くで、

静かに暮らす。

違うのは、

それを、

**一気に作るか、

少しずつ作るか。**

だった。

8月8日の結論

前日は、

私が、

「別荘地もアリかもしれない」

と思った。

そして、

8月8日の夜。

夫まで、

「まずは別荘地でいいんじゃない?」

と言った。

この二日間で、

私たちの移住は、

少し変わった。

巨大な土地に、

全部を詰め込む。

ではなく。

まず、

暮らす。

小さな庭を作る。

そこから、

必要なものを、

増やしていく。

夢を、

諦めたわけではない。

**一気に完成させるのを、

やめただけ。**

それだけで、

移住が、

少し現実的になった。

そして。

たぶんこのころから、

私たちは、

「理想の物件」を探すより、

「理想の暮らしをどう育てるか」

を考え始めたのだと思う。