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Season 0|移住準備編

庭にバードバスを作りたい。野鳥が来る家を本気で考え始めた

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2026年8月8日。

古家を直して、

その様子をYouTubeにする。

いつか人が泊まれる場所にする。

そんなことを考え始めたころ。

私は、

もうひとつ、

この土地でやりたいことを思いついていた。

鳥を呼びたい。

庭に鳥が来る家。

朝、

窓の外に鳥がいる。

水浴びしている。

木の実を食べている。

そんな暮らし。

これは、

かなりいい。

庭にバードバスが欲しい

前から、

バードバスには興味があった。

鳥が水を飲んだり、

水浴びしたりするための、

小さな水場。

庭の片隅に、

小さな器を置くだけでもいい。

でも。

どうせ土地が広いなら、

もう少しちゃんと作りたい。

石。

草。

木。

浅い水場。

鳥がとまれる枝。

周囲には、

花。

そんな、

小さな自然の水辺。

頭の中では、

どんどん立派になっていく。

最初は、

「バードバス置きたい」

だったのに、

気づけば、

2畳くらいの鳥専用水場

を想像していた。

鳥、

人間よりいい風呂に入る。

どうせなら、カメラも置きたい

そして、

鳥が来るなら、

見たい。

毎日見たい。

でも、

ずっと窓に張りついているわけにはいかない。

なら、

カメラ。

ネットワークカメラを置いて、

バードバスを撮る。

鳥が来たら、

スマホで見られる。

録画もできる。

さらに。

その映像をYouTubeに流したら?

と思った。

鳥が水浴びする。

鳥が餌を食べる。

朝の庭。

雨の日。

雪の日。

春。

夏。

秋。

冬。

派手なことは、

何も起こらない。

でも、

それでいい。

森の中の、

静かなライブカメラ。

作業するときに流しておけるような、

映像。

これ、

けっこう好きな人いるのでは?

と思った。

ぴちゅ森YouTube、鳥部門が誕生する

まだこのころは、

今の「ぴちゅ森」という形が、

完全にできていたわけではない。

でも、

古家DIY。

庭づくり。

野鳥。

犬。

暮らし。

それらを、

動画で記録する。

少しずつ、

方向が見えてきていた。

家を買いました。

だけではない。

土地そのものがコンテンツになる。

今日は鳥が来た。

今日は木を植えた。

今日はバードバスを作った。

今日は畑を作った。

そういう動画。

これなら、

ネタも尽きにくい。

なにしろ、

自然は勝手に、

毎日何かやっている。

1300㎡くらいあったら、鳥と人の距離も取れる?

このころ見ていた土地には、

1300㎡前後のものもあった。

約400坪。

東京の感覚なら、

とんでもなく広い。

でも、

ここなら、

家。

庭。

ドッグラン。

果樹。

木。

そして、

鳥の場所。

それぞれ、

少し距離を取れる。

バードバスも、

家の真横ではなく、

少し離れた木のそばに置ける。

人間の庭と、

鳥の庭。

そんなふうに、

分けてもいい。

それを考えるだけで、

楽しくなってきた。

でも、鳥を呼びすぎたら迷惑?

そこで、

現実的な疑問も出てきた。

鳥って、呼びすぎたら近所迷惑にならない?

だった。

餌を置く。

鳥が集まる。

鳴く。

フンをする。

食べ残しが出る。

ほかの動物が寄ってくるかもしれない。

せっかく自然の中へ移住したのに、

隣の家から、

「お宅の鳥が……」

と言われたら、

悲しい。

鳥は、

うちの所有物ではない。

当然、

隣にも飛んでいく。

だから、

「鳥を呼びたい!」

だけではなく、

周囲との距離も大事

だと思うようになった。

ここでもまた、

隣家が近くない土地が、

欲しくなる。

土地探し、

全部つながってくる。

餌を買うのではなく、育てたら?

そして、

また夫婦で妙な方向へ進む。

鳥の餌。

毎回買うのではなく、

庭で育てればいいのでは?

たとえば、

ひまわり。

夏に、

大きなひまわりを育てる。

種ができる。

それを、

鳥が食べる。

人間が収穫して、

冬用に残してもいい。

ほかにも、

実のなる木。

鳥が好きな植物。

花。

草。

つまり、

ただ餌台を置くのではなく、

鳥が来る庭そのものを作る。

これは、

かなり面白い。

庭づくりと、

鳥コンテンツが、

一気につながった。

「鳥を呼ぶ」より「鳥が来たくなる庭」

このあたりから、

考え方も少し変わった。

鳥を集める。

ではなく。

鳥が自然に来る庭を作る。

水がある。

木がある。

実がなる。

虫がいる。

隠れる場所がある。

人間が、

少し離れている。

そんな庭。

だったら、

鳥だけではなく、

蝶。

トンボ。

カエル。

いろいろ来るかもしれない。

小さな生態系みたいな庭。

急に、

土地探しが、

家探しではなくなってきた。

鳥カフェみたいな宿?

さらに、

妄想は続く。

もし、

古家を宿にしたら。

縁側の向こうに、

バードバス。

朝、

コーヒーを飲みながら、

鳥を見る。

窓辺に座って、

本を読む。

鳥が来る。

また鳥が来る。

たまに犬もいる。

猫もいる。

鳥カフェみたいな宿。

それ、

いいのでは?

と思った。

観光地へ行かなくてもいい。

宿そのものに、

一日いられる。

鳥を見る。

庭を見る。

昼寝する。

本を読む。

犬と遊ぶ。

そんな場所。

いわゆる、

「何もしないために泊まる宿」。

これは、

私自身が泊まりたい。

観光地が弱くても、宿が目的になればいい

地方の物件を見ていると、

いつも気になることがあった。

ここ、

観光客来るのかな?

有名な観光地が、

近くにある?

駅は?

温泉は?

飲食店は?

でも、

もし、

宿そのものに目的があったら、

少し話が変わる。

鳥が見られる。

庭がある。

犬がいる。

古家がある。

静かな森がある。

そこへ泊まりたい。

そう思う人がいるなら、

必ずしも、

有名観光地の真横でなくてもいい。

もちろん、

そんなに簡単ではない。

でも、

「場所を売る」のではなく、「過ごし方を売る」

という発想が、

このころから少しずつ出てきた。

鳥が、土地探しの条件になっていく

こうして、

土地を見るときの条件が、

また増えた。

木がある。

あるいは、

木を植えられる。

バードバスを置ける。

近所と距離がある。

鳥が来そう。

静か。

カメラを置ける。

庭を作れる。

最初は、

家を探していた。

次に、

広い土地を探した。

そして、

今度は、

鳥が来る土地

を探し始めた。

東京にいたころの私は、

いったいどこへ行った。

まだ家もないのに、鳥の風呂だけは決まった

もちろん、

この時点では、

土地もない。

家もない。

宿もない。

YouTubeも始まっていない。

でも、

バードバスは、

かなり具体的だった。

場所。

大きさ。

カメラ。

植える植物。

鳥の餌。

映像。

もう、

頭の中では、

鳥が水浴びしている。

家より先に、

鳥の風呂が完成している。

そんな8月8日だった。

そしてここから、

「家を買う」だったはずの移住計画は、

少しずつ、

庭を育てる計画

になっていく。

のちの「ぴちゅ森」にとって、

鳥は、

かなり大きな存在になっていくのだった。