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Season 0|移住準備編

広い土地なら、自宅+一棟貸しヴィラができる? 移住計画が「事業」に変わり始めた日

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8月に入って、

私は那須で土地を見ながら、

家のことばかり考えていた。

平屋。

薪ストーブ。

大きな窓。

ウッドデッキ。

犬が走れる庭。

森。

畑。

ブルーベリー。

蜂。

……。

すでに十分、

欲望は育っていた。

ところが。

広い土地を見続けていると、

また余計なことを思いつく。

こんなに土地があるなら、自宅だけ建てるの、もったいなくない?


4000㎡、5000㎡の土地を見るようになった

那須の物件を見ていると、

東京ではまず出会わない広さの土地が出てくる。

1000㎡。

2000㎡。

3000㎡。

さらに、

4000㎡。

5000㎡。

数字だけ見ても、

もうよく分からない。

東京で暮らしていると、

「50㎡広い!」

みたいな世界なのに、

突然、

5000㎡です

と言われる。

いや。

何に使うの。

となる。

でも、

人間というものは恐ろしい。

最初は、

「広すぎる」

と思っていたはずなのに、

しばらくすると、

「これならいろいろできるな」

に変わる。


自宅だけでは、土地を使い切れない

仮に、

4000㎡とか5000㎡ある。

その真ん中に、

自分たちの家を建てる。

庭を作る。

ドッグランを作る。

畑を作る。

森を残す。

薪棚を置く。

それでも、

まだ余る。

もちろん、

土地は無理に全部使わなくてもいい。

森として残しておけばいい。

でも、

見ているうちに、

私は考えてしまった。

もう一棟、建てられるのでは?


だったら、一棟貸しにしたら?

最初は、

かなり軽い思いつきだった。

自宅とは少し離れた場所に、

小さな家を一棟。

それを、

泊まりに来た人へ貸す。

普通のホテルではなく、

一組だけで使える一棟貸し。

森の中。

庭付き。

犬OK。

できれば薪ストーブ。

ウッドデッキ。

外でごはん。

朝は鳥の声。

夜は静か。

……。

あれ。

私が泊まりたい。


「自分が泊まりたい宿」を作ればいいのでは

旅行へ行くとき、

犬連れで泊まれる宿を探すと、

条件がかなり限られる。

犬OKでも、

小型犬のみ。

頭数制限。

体重制限。

ベッド禁止。

庭なし。

共有ドッグラン。

そして、

大型犬になると一気に候補が減る。

だったら。

広い土地があるなら、

最初から、

犬と泊まるための宿

にしてしまえばいい。

しかも、

一棟貸し。

他の宿泊客はいない。

庭も専用。

これは、

かなり魅力があるのでは?

と考え始めた。


大型犬も走れる「貸切ドッグラン」

ここから、

また計画が具体化する。

敷地の中に、

大きなドッグランを作る。

普段は、

うちの犬が使う。

でも、

宿泊客が来た日は、

そこをゲスト専用にする。

自宅の犬たちは、

別に作った小さめのサブドッグランへ。

つまり、

メインドッグランと、うちの犬用サブドッグラン。

……。

まだ土地も買っていない。

家もない。

宿泊業の許可も取っていない。

しかし。

ドッグランは二つになった。


一日一組なら、静かにできる

私は、

大人数で、

ワーッ!

となる宿をやりたいわけではなかった。

できれば、

一日一組。

夫婦。

家族。

犬連れ。

数日、

ゆっくり過ごしてもらう。

BBQ。

薪ストーブ。

森。

読書。

仕事。

犬と散歩。

そんな宿。

だから、

部屋数を増やして、

何組も受け入れる必要はない。

一棟を丸ごと、一組に貸す。

それなら、

私たちの生活とも両立できそうだった。


自宅と宿泊棟を離せば、気まずくない

ただし。

同じ敷地に、

自宅と宿泊棟がある。

これは、

距離感を考えないといけない。

近すぎると、

お互い落ち着かない。

宿泊客は、

「オーナーに見られてる」

と感じるかもしれない。

こちらも、

ずっと人の気配がすると疲れる。

だから、

広い土地なら。

自宅。

↓

庭や森。

↓

宿泊棟。

というふうに、

視線が直接ぶつからない距離

を取れる。

木を残す。

植栽を入れる。

建物の向きを変える。

これなら、

同じ敷地でも、

かなり別空間にできそう。


「民泊」ではなく、小さなヴィラみたいにしたい

この頃、

私の中では、

まだ「ぴちゅ森」という名前も、

今ほど具体的な宿泊構想もなかった。

でも、

イメージは、

いわゆる格安民泊とは違っていた。

安く泊まる場所。

ではなく。

その場所に泊まること自体が目的になる宿。

森の中の一棟貸し。

犬も一緒。

庭を独占。

薪ストーブ。

ウッドデッキ。

広い窓。

外で朝ごはん。

そんな、

小さなヴィラ。

もし作るなら、

こっちだと思った。


「一泊いくらなら成り立つ?」を考え始める

そして。

宿を作るとなれば、

当然、

お金の話になる。

一泊、

いくら?

一か月に、

何組?

一年で、

どれくらい?

清掃。

リネン。

光熱費。

予約サイトの手数料。

維持費。

修繕。

税金。

最初は、

夢の話だった。

でも、

数字を入れ始めると、

急に、

事業計画っぽくなる。


土地が収益を生むという考え方

それまで私は、

家を買う。

土地を買う。

つまり、

お金を使う側

のことばかり考えていた。

でも、

宿泊棟を一つ作れば。

土地と家が、

少しずつ、

収益を生む。

もちろん、

簡単ではない。

建築費もかかる。

運営もある。

許可も必要。

集客も必要。

ただ、

土地がただの消費ではなく、

暮らしながら収益を作る場所

になる。

これは、

かなり大きな発想の変化だった。


家を「資産」として使う

私はもともと、

家について、

住めればそれでいい、

とはあまり思っていない。

仕事もする。

撮影もできる。

本も作る。

ブログにもなる。

YouTubeにもなるかもしれない。

そして、

宿として貸せるかもしれない。

つまり、

家が、

住居+仕事場+発信拠点+収益設備

になる。

そう考えると、

多少広い土地を買う意味も出てくる。


だったら、自宅も宿も「絵になる家」にしたい

ここで、

BESSを見ていたことも、

つながってくる。

ただ泊まれるだけの家ではなく、

ここに泊まりたい

と思ってもらえる家。

木。

薪ストーブ。

大きな窓。

デッキ。

森。

犬。

そういうものは、

自分たちが好きなだけではなく、

宿としても、

魅力になるかもしれない。

つまり。

自分の好みが、

そのまま宿の商品になる。

これは、

ちょっと面白かった。


自宅と宿泊棟を同時に建てなくてもいい

ここで、

また一つ気づく。

別に、

全部一度に作らなくてもいい。

まず、

自宅。

暮らす。

土地を整える。

庭を作る。

森を育てる。

それから、

余裕ができたら、

宿泊棟。

あるいは逆に、

先に小さな家を建てて、

一旦そこに住む。

あとから本宅を建てる。

そして、

最初の家を宿にする。

……。

あれ?

この前考えた、

「仮住まい→あとで民泊」

とつながった。


「ヤドカリ戦法」が生まれる

つまり。

一軒目を建てる。

↓

そこに住む。

↓

次の家を建てる。

↓

そちらへ移る。

↓

最初の家を貸す。

これを繰り返したら。

住む家を作るたびに、宿が増える。

……。

完全に、

ヤドカリ。

その瞬間、

家づくりが、

単なる住宅取得ではなくなる。

住む。
育てる。
移る。
貸す。

家を、

使いながら次へ進む。

これは、

かなり面白いと思った。


もちろん、そんな簡単ではない

ここまで書くと、

ものすごく夢がある。

でも。

宿をやるなら、

当然、

法律。

用途地域。

建築基準。

消防。

旅館業。

住宅宿泊事業。

自治体のルール。

近隣。

駐車場。

ごみ。

清掃。

管理。

いろいろ出てくる。

私はこの頃、

まだ、

そこまで詳しく分かっていなかった。

ただ。

「できたら面白そう」

という種が、

ここで初めて生まれた。


今振り返ると、これが「ぴちゅ森民泊」の原型だった

今になって見ると、

かなり分かりやすい。

森。

犬。

一棟貸し。

庭。

薪ストーブ。

少人数。

ゆっくり滞在。

自宅のそば。

でも、

ちゃんと距離がある。

そして、

自分たちの暮らしそのものを、

少しだけ体験してもらう。

今考えている、

「ぴちゅ森」

の宿泊構想。

その原型は、

もうこの頃にできていた。

まだ、

名前はなかった。

計画も粗かった。

でも、

方向は、

かなり今と同じ。


移住計画が「家探し」から「事業」へ変わり始めた

最初は、

ただ、

東京を離れて、

涼しいところに住みたかった。

そのために、

家を探した。

土地を探した。

薪ストーブが欲しくなった。

庭が欲しくなった。

森が欲しくなった。

そして気がつけば、

宿まで作ろうとしている。

……。

どうしてこうなった。

でも。

この頃から、

移住は、

単に住む場所を変える話ではなくなった。

これからどう暮らし、どう働き、どう稼ぐか。

そこまで含めて、

土地を選ぶようになった。

そして次に気になったのは、

当然、

家そのもののコスト。

平屋。

広い。

格好いい。

でも。

高くない?

という、

非常に現実的な問題だった。

次は、

「平屋、高くない? 総2階にしたら安くなる?」

という話へ続く。

🌲🏠🐕🔥