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Season 0|移住準備編

BESS「栖ログ」ってどんな家? 小さく建てて、外まで暮らしにする「平小屋」

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BESSの「程々の家」を見て、

私は、

深い軒。

広縁。

土間。

庭へつながる暮らし。

そんなものに惹かれていた。

そして、

BESSにはもう一つ、

気になる家があった。

栖ログ(すみかログ)。

見た目は、

程々の家よりずっと小さい。

むしろ、

「これって家なの? 小屋なの?」

と思うくらい。

でも、

BESS自身もそのつもりらしい。

栖ログが掲げているのは、

「平屋+小屋+ログ」。

そして、

そのカテゴリーを、

「平小屋(ひらこや)」

と呼んでいる。

……。

また知らない住宅ジャンルが出てきた。


「栖ログ」は2022年に登場した

栖ログが発売されたのは、

2022年。

BESSの歴史の中では比較的新しいシリーズで、

それまでの「家」という枠から少し離れて、

平屋とログ小屋を組み合わせた、新しい小さな住まい

として登場した。

BESS公式の説明を見ると、

発想そのものが面白い。

物が増えすぎていないか。

家が大きくなりすぎていないか。

家そのものが、

暮らしより偉くなっていないか。

だったら、

もっと軽やかな「栖」にしよう。

そんなところから生まれた家らしい。


そもそも「栖」って何?

「住まい」の住ではなく、

栖。

鳥の栖。

動物の栖。

つまり、

巣とか、ねぐらに近い言葉。

これだけでも、

一般的な住宅とは少し考え方が違う。

立派な邸宅を作る。

部屋をたくさん作る。

収納を大量に作る。

というより、

自分たちが気持ちよく戻ってこられる場所を作る。

そんな感じ。

BESSは栖ログを、

「小さく建てて、大きく暮らす」

家として提案している。

これ、

土地探しを始めた頃の私には、

かなり新鮮な考え方だった。


私はずっと「家を大きくする」ことを考えていた

この頃の私は、

家を建てるなら、

LDKは20畳以上。

夫婦それぞれ仕事部屋。

ゲストルーム。

大きなキッチン。

収納。

犬猫スペース。

できれば平屋。

……。

とやっていた結果、

130㎡とか150㎡とかいう家

を普通に考えていた。

土地は広いんだから、

建てればいいじゃない。

そんな感覚。

でも、

栖ログを見ると、

まったく別の答えが出てくる。

家を大きくする必要、ある?

庭がある。

デッキがある。

森がある。

小屋を増やしたっていい。

だったら、

室内に全部詰め込まなくてもいいのでは?


本当にログハウスだった

「小屋っぽい」とはいえ、

簡易的な建物という意味ではない。

栖ログは、

本格的なログハウス。

外壁だけログ風、

ではなく、

ログ材そのものを構造として使う。

つまり、

小さいけれど、

ちゃんとBESSらしい木の家。

この、

ちゃんとした家なのに、気分は小屋

というところが、

栖ログの面白さなんだと思う。


奥行きが小さいから、すぐ外へ出られる

栖ログの開発担当者のインタビューには、

面白い話が出てくる。

建物の奥行きを、

およそ4.5m程度にした。

その理由の一つが、

室内のどこにいても、

外を近く感じられるから。

開発者自身、

「5歩も歩けばもう外」という感覚を語っている。

これ、

私の欲しい家とかなり近い。

巨大なリビングの真ん中にいるより、

ちょっと歩けば、

庭。

デッキ。

畑。

森。

犬。

鳥。

家の外が、ものすごく近い。


部屋を細かく分けない

栖ログの特徴の一つが、

空間を細かく仕切りすぎないこと。

普通の家なら、

玄関。

リビング。

ダイニング。

寝室。

書斎。

それぞれ役割を決めて、

壁で区切る。

栖ログは逆。

家全体をなるべくひと続きにして、

必要なら間仕切りを付ける。

移す。

外す。

使い方そのものを、

住む人に委ねている。

これも、

BESSの

「家は道具」

という考え方に近い。


小屋裏が「秘密基地」になる

そして、

平屋と言いながら、

上に空間がある。

小屋裏。

これが、

なんとも楽しそう。

寝る。

本を置く。

趣味部屋。

収納。

仕事場。

何もしない。

BESS公式でも、

書庫や趣味の基地など、

用途を限定しない場所として紹介している。

つまり、

普通の2階ではない。

使い道を決め切らない二階っぽい場所。

こういうの、

猫は絶対好き。

人間より先に占領すると思う。


2026年には新しいM50・L65も登場

そして栖ログ、

2026年春に、

新しいモデルが2つ追加されていた。

M50。

L65。

これによって、

「小屋」というイメージより、

かなり普通の住宅としても使いやすそうなサイズまで選べるようになっている。

現在のラインナップには、

新しいM50・L65に加えて、

従来のM40・L60・S30も残っている。


M50は、1階15坪なのに意外と広い

M50。

名前の通り、

1階がおよそ50㎡。

正確には、

49.68㎡、15坪。

これだけ聞くと、

かなり小さい。

ところが。

小屋裏が、

28.10㎡、約8.5坪。

さらに、

デッキが約2.8坪ある。

全部をBESSのいう「暮らし面積」で見ると、

86.88㎡、約26.3坪。

おお。

思ったより、

普通に暮らせそう。

しかもM50には、

二つの小屋裏をつなぐ、

「空中廊下」

がある。

吹き抜けの上を、

吊り橋みたいに通る。

……。

普通の家なら、

まず出てこない。

完全に遊んでいる。


L65になると、かなり住宅っぽい

さらに大きいL65。

こちらは、

1階が64.59㎡、約19.5坪。

小屋裏を合わせた延床面積は、

97.13㎡、約29.4坪。

デッキまで加えた暮らし面積は、

約33坪になる。

ダイニングは約15畳。

天井高は最大約5m。

さらに、

12畳ほどのオープンな小屋裏と、

斜め天井の小屋裏がある。

ここまで来ると、

「小屋」というより、

小屋の思想で作った普通サイズの家

という感じがする。

二人暮らしなら、

かなり余裕がありそう。


「モクドマ」が面白い

新しいM50・L65を見ていると、

またBESS用語が出てくる。

モクドマ。

文字通り、

木の土間。

一般的な土間のような、

石やタイルの床ではなく、

木の床なんだけれど、

玄関からそのままつながり、

土間のような自由な使い方をする空間。

特にL65では、

玄関の先に大きな「モクドマリビング」がある。

ソファを置いてもいい。

植物を置いてもいい。

アウトドア用品を置いてもいい。

またしても、

玄関なのかリビングなのか、はっきりしない。

BESS、

境界を曖昧にするの好きだなwww


そして私が一番引っかかった、「半外空間」

栖ログを調べていて、

私が

「え、これいいじゃん」

と思ったものがある。

それが、

半外空間。

2024年、BESSはL60のバリエーションとして、

本来なら室内になる部分を、

思い切って外とつながった場所にするプランを紹介していた。

ログ壁には囲まれている。

屋根もある。

でも、

外につながっている。

床はモルタル。

つまり、

部屋でもない。庭でもない。


畑仕事ができる

BESSが紹介していた利用例が、

これまた面白い。

畑から収穫した野菜を置く。

土のついた道具を置く。

植物を扱う。

庭仕事をする。

さらには、

直売所のように使う。

……。

ちょっと待って。

直売所?

うち、

今まさに考えてるんですけど。

野菜。

クルミ。

ブルーベリー。

アイスコーヒー。

家の前の小さな販売スペース。

BESS、

数年前からそこまで考えていたwww


この「半外」が田舎暮らしと相性いい

田舎暮らしって、

意外と、

完全な室内でも、

完全な屋外でもない場所が欲しい。

薪。

長靴。

工具。

草刈り道具。

農具。

泥のついた野菜。

犬用品。

DIY途中の木材。

蜂関係の道具。

全部、

リビングには入れたくない。

でも、

雨ざらしにもしたくない。

そこで、

半外。

これ、

実用性あるなと思った。


犬にも使える

そして当然、

犬。

庭から帰ってきた犬を、

いきなりリビングへ入れず、

半外空間で、

足を洗う。

乾かす。

タオル。

リード。

外遊び道具。

全部置く。

室内ドッグランとは別に、

「犬の外遊び基地」

みたいにしてもいい。

めちゃくちゃ便利そう。


「部屋を増やさない」という発想が面白い

私は今まで、

何かしたいことが増えるたびに、

部屋を増やしていた。

仕事する。

→書斎。

客が来る。

→客室。

DIYする。

→作業部屋。

犬。

→犬部屋。

収納。

→納戸。

結果。

家が巨大化する。

でも栖ログは、

逆。

一つの場所を、

いろんなことに使う。

そして、

室内でなくてもできることは、

外へ出す。

これは、

かなり大事な発想かもしれない。


つまり「家+庭」で一つの住宅

栖ログを見ていて、

私が一番面白いと思ったのは、

ここだった。

普通は、

家を設計する。

そのあと、

余った敷地に庭を作る。

でも栖ログは、

最初から、

外があることを前提にしている。

家が小さい。

↓

外へ出る。

↓

デッキを使う。

↓

庭を使う。

↓

小屋を使う。

つまり、

建物だけでは完成しない家。

庭まで含めて、

暮らしになる。

これ、

ぴちゅ森そのものなんよな。


広い土地なら、むしろ家を小さくしてもいい?

ここで、

私の土地探しの考え方も変わってくる。

仮に、

1000㎡。

2000㎡。

3000㎡。

そんな土地がある。

だったら、

150㎡の巨大住宅を一つ建てなくても、

いいのでは?

例えば。

90㎡の家。

+

小さな仕事小屋。

+

薪小屋。

+

直売所。

+

ドッグラン。

+

畑。

+

森。

必要になったら、

後から増やす。

あれ。

こっちのほうが、

楽しそうでは?


「終わらないプラモデル」と相性が良すぎる

以前、

私は自分たちの家を、

「終わらないプラモデル」

みたいにしたいと思った。

最初から、

全部完成させない。

一年目。

家。

二年目。

薪棚。

三年目。

小屋。

四年目。

庭。

五年目。

何か知らないけど夫がまた建てる。

この方式。

栖ログの、

小さく建てて、外へ暮らしを広げる

という考え方と、

ものすごく相性がいい。


しかも建物価格は、BESSの中では比較的抑えめ

ここで、

価格。

2026年7月の公式価格では、

栖ログのモデルプラン標準価格は、

14.4坪・1,503万円から、29.4坪・2,254万円。

BESSの中では、

比較的入りやすい価格帯。

ただし、

前の記事でも書いたように、

これは完成総額そのものではない。

地域仕様。

土地条件。

基礎。

給排水。

造成。

申請。

変更。

外構。

などによって、

最終価格は変わる。

そして、

広い土地に建てるなら。

水道100m。

造成。

道路。

……。

はい。

建物より土地が暴れ始める可能性があります。

私はもう知っている。


小さい家だからこその弱点もある

もちろん、

栖ログが全員に向いているわけではない。

最大の特徴である、

空間をあまり仕切らないこと。

これは、

メリットでも、

デメリットでもある。

音。

匂い。

温度。

生活時間。

一人になりたいとき。

家族が多い場合。

在宅勤務。

こういうものは、

かなり考える必要がある。

特に私たちは、

夫婦とも家にいる時間が長い。

私は書く。

夫は別のことをする。

犬が走る。

猫が鳴く。

猫は朝5時に飯を要求する。

だから、

「全部ひと続き!」

だけでは、

たぶん無理w


私なら、そのまま住むより「考え方を借りたい」

これは程々の家と同じ結論。

私は、

栖ログそのものを建てれば、

すべて解決!

とは思わない。

仕事部屋は欲しい。

犬猫の動線も必要。

収納もある程度いる。

客も来る。

将来的に民泊をするなら、

プライバシーも必要。

でも。

栖ログから、

持って帰りたい考え方

はものすごく多い。


私が栖ログから持ち帰りたいもの

一番大きいのは、

「家を全部入りにしなくていい」

という考え方。

家は、

必要なところだけ。

その代わり、

デッキ。

庭。

小屋。

畑。

半外空間。

森。

敷地全体を使う。

そして、

必要になったら、

あとで作る。

これは、

私が考えている移住生活と、

かなり相性がいい。


「大きな家」より「小さな拠点」

程々の家を見て、

私は、

屋根の下まで暮らしにしたい

と思った。

栖ログを見て、

さらに一歩進んだ。

家の外まで、全部暮らしにしてしまえばいい。

家を、

生活のすべてが入った巨大な箱にしなくていい。

家は、

庭へ出るための基地。

森へ出るための基地。

畑へ出るための基地。

犬と暮らす基地。

仕事をする基地。

それくらいでも、

いいのかもしれない。


あれ? これって「ぴちゅ森」じゃない?

今になって、

この記事を書きながら思う。

家。

小屋。

庭。

森。

犬。

猫。

畑。

薪。

鳥。

直売所。

DIY。

そして、

少しずつ増えていくもの。

私が今、

「ぴちゅ森」

として考えている暮らしは、

一軒の巨大な家を完成させることではない。

敷地そのものを、

少しずつ、

自分たちの場所にしていくこと。

そう考えると、

私が栖ログに惹かれた理由も、

かなり分かりやすい。

欲しかったのは、

小さなログハウスそのものではない。

「小さく建てて、大きく暮らす」

という発想だったのだと思う。

そして、

土地が広いなら。

もしかすると、

家は思っているほど、

大きくなくてもいい。

……。

150㎡の平屋を描いていた私が、

ようやくそこに気づき始めた。

人間の欲望は成長が早いけれど、
たまには縮むこともあるらしい。

🌲🏠🐕🐈🔥

※栖ログの商品構成・価格・仕様は2026年9月時点で確認できるBESS公式情報をもとにしています。現在はM50・L65に加え、M40・L60・S30が掲載されています。過去に紹介された「半外空間」などのバリエーションについては、現在の採用可否を含め、実際に検討する際はBESSへ確認するのが確実です。